アート活動と学力との関係

たらちゃんのコラム

図工や美術の成績と学力は相関がある?

〜「好きでやっていたこと」が、実は“頭を育てていた”という話〜


「うちの子、図工だけは好きなんですけど…」
「美術は得意。でも勉強になるのかな?」

教員時代、保護者の方からよく耳にした声です。
「アート=趣味」「美術=副教科」というイメージが、まだまだ根強いのかもしれません。

しかし最近、アート活動と学力との関係についての研究が進んでおり、
「アートが“学びの土台”になっている」ということがわかってきています。


🎓ハーバード大学「プロジェクト・ゼロ」の研究

アート教育に関する世界的研究拠点として知られる、ハーバード大学の「プロジェクト・ゼロ(Project Zero)」では、美術や音楽などの芸術活動が、以下のような力を育むことを明らかにしています。

  • 観察力
  • 分析・比較する力
  • 複数の視点で考える力
  • 試行錯誤と柔軟性
  • 表現力や共感力

これらはすべて、学校教育の“教科”の中でも必要とされる力です。
たとえば、国語の読解、算数・数学の図形問題、理科の実験考察などに、直結しています。


📊 成績との関連性も実証されつつある

アメリカ・イギリス・オーストラリアなど複数の国で行われた調査では、
「図工や音楽などの芸術科目に熱心に取り組んでいた子どもは、言語・数学のスコアも高い傾向がある」
という報告があります。

また、2019年の米国教育省の報告では、芸術教育の豊かな学校の子どもたちほど、
「学校に対するエンゲージメント(主体的関わり)」や「学習意欲」が高くなる傾向も指摘されています。


✏️ “好き”は、最強の学びのエンジン

「好きなことに夢中になる」——
このエネルギーこそ、学びの中でもっとも大切な要素です。

アートは、子どもたちが“自分のペースで考え、つくり、試す”ことができる領域です。
そこで成功体験を積み、「わたしって、できるかも」と感じられることは、
他の教科へのチャレンジにも波及します。

「好きでやっていたことが、実は頭も育てていた」——
アートには、そんな力があるのです。


🖼️ アトリエHarmoniaでは…

Harmoniaでは、アートを通じて、
子どもたちが自分の考えをもち、表現する力を育てています。

「つくる、あそぶ、まなぶ」
その中で生まれる小さな“気づき”や“問い”を大切にしながら、
アートを通じて“学びの根っこ”を育てる場を目指しています。

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